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インドをもっと知ろう!



パナジの交差点で


1日目 一路ゴアへ、マンドーヴィーの夕べ
2006.1.26(金) 共和国記念日

ゴア州はインド27州のひとつでありながら、まるで異国の雰囲気を持つエキゾチックな土地。
その不思議なノスタルジアに包まれたゴアに魅了され、数ヶ月単位で長期滞在する外国人旅行者も多くいる。


休日の朝日が昇る

1月26日の共和国記念日が、今年は金曜日だったために3連休となったことを利用して、2泊3日の旅程で思い切ってゴアへ遊びに行ってきた。
訪れるのは2002年のちょうど同じ頃以来で、5年ぶりとなる。

自家用車を交通手段に用いたので、ゴアまでは大体10〜12時間掛かることを想定していたが、実は出発前に小さなハプニングがあったため、プネを出たのは26日の明け方4時半になってしまった。

途中コラプール(Kolhapur)という町に寄り、古い寺院などを見学したものの、一刻も早くゴアに着きたくて気持ちが急いており、その寺院にどういった歴史的価値があるのかなど、詳細なことはあまり憶えていない。

ゴアに近づいたことを実感したのは、曲がりくねった山道のハイウェイを抜けた午後2時過ぎ、遅いランチを取ったダバ(ハイウェイレストラン)で素晴らしいフィッシュ・ターリー(50ルピー)にありついた時。
「ゴアまであとどれくらい?」
「1時間もかからないよ」とシッダールタさん。
プネではおいしいシーフードにお目にかかれる機会はめったになく、いやが上にもゴアへの期待は高まるのだった。


寺院の灯明塔


ゴアへの道中

車がゴア州に入った途端に、素朴な造りの白亜の教会や、門柱に十字架をあしらった家々が、赤茶けた土と椰子の木々の間に点在するようになる。

「もうゴアだよ」およそ500キロあまりの道のりを一手に担当してくれた運ちゃんも振り返って笑顔になった。
プネからだとNH(国道)17経由で北からゴア入りし、マプサを通過して午後4時過ぎにパナジに到着した。

今回の滞在先はパナジ(Panaji)中心街の三ツ星ホテル、ノヴァ・ゴア(Hotel Nova Goa)。
やや消毒薬の臭いがツンとくる時もあるものの、全館エアコンが効いた清潔で快適なビジネスホテルで、従業員もしっかりした対応をしてくれ、好印象だった。
ロビーに掛けてあった、ゴアの民族や風土を描いた大きな絵画を気に入った。


鮮やかな黄色の壁


ポルトガル風街並み

プネの旅行会社TCI(Travel Corporation India)で自由旅行パッケージを予約して行ったので、大人2名8000ルピーという格安料金で、ホテル2泊分だけでなく、ビュッフェ形式の朝夕食、半日パナジ観光、Santa Monica号でのサンセット(サンダウン)クルーズ各1回分(100ルピー相当)、ウェルカムドリンク(ゴア産のフルーティなポートワイン1本と、清涼飲料2名分)がついてきた。
このホテル系列で、満室で取れなかったホリディ・リゾート(Kamat Holiday Resort)はカラングート(Calangute)ビーチにあるので、次回は是非そちらも利用したい。

長旅の汗と埃を熱いシャワーでさっぱりと落とすと、外はもう夕方の柔らかい日差しとなっており、さっそくマンドーヴィー(Mandovi)川沿いの遊歩道を歩くことにした。

きらきらと日光を反射するマンドーヴィー川はほぼ河口にあるため、かすかに潮の香りも漂い、石油などの積荷を載せた赤銅色の船籍がゆったりと行き交っている。


マンドーヴィー川


ディナークルーズ船

午後6時を過ぎると、その合間を電飾を灯したクルージング船が、ゴアのフォークソングを大音響で流しながらすれ違う。
中にはディナーやランチクルーズを提供しているものもあり、「ノアの箱舟(Noah's Arc)」号などと名づけられているところが、いかにもキリスト教徒多数の土地柄らしい。

川沿いから見ると、黄やエンジ、濃紺の壁を持つ、コロニアル風の美しい建物が並ぶパナジの街並みは、まさに異国の風情で、40年ほど前まで当地を治めていたポルトガルのリスボンを模して造られたと言われる。

また街全体に歩道が整備されているので、街歩きが楽しく、さらに車両等の交通マナーも、プネと比較すると、すこぶる良好であった。

たっぷり1時間ほどかけて散歩をし、喉が渇いてきたので、マンドーヴィー川を見下ろす由緒あるホテル、その名も「マンドーヴィー(Hotel Mandovi)」2階(インド式には1階)にあるオープンテラス・スタイルのカフェで休憩することにした。


マプサ、ビーチ方面へ


「King's」

夕方7時を少し回ったばかりだったが、西欧人観光客などを始め、夕涼みに来ている人たちが既にちらほらといた。
ゴアは酒税がないので、ビールなどのアルコールが、ハッピープライスで楽しめる。
ここへ来たら、地元ブランドのビール「キングス(King's)」や、カシューナッツやココナッツから醸造する地酒「フェニ(Fenni)」、そしてポートワインを是非試したい。

キングスビール(40ルピー)とカクテル(平均60ルピー)、そして夕食の時間まで少しあったので、当店スペシャルとも言うべきデザート「Crepe Mandovi」(60ルピー)を注文した。

実はココナッツを苦手とするわたしだが、せっかくゴアに来たのだからと、ココナッツフェニにココナッツミルクとパイナップルジュースを加えた「High Tide」という名のカクテルを試してみた。
フェニはアルコールがかなり強いために、結局は全部飲み切れなかったが、臭みがなくさわやかな南国の味といった感じで飲みやすかった。


「Crepe Mandovi」は、これまでのインド生活において味わった中で1番、いやそれどころか、28年間の人生でも10本指に入るぐらいのヒットだった。


「High Tide」

薄く繊細に焼き上げられた柔らかなクレープの中に、みじん切りのココナッツとバニラアイス、チョコレートソースをやさしく包み込み、トップにはチョコレートソースとナッツを上品にあしらっている。
フォークとナイフで頂く洒落たタイプのデザートであるが、それぞれの素材が嫌味なく口の中でおいしさの多重奏を奏でるようだ。
あああ、半分しか食べてないのがいまだ悔やまれてならない。

夕食後、パナジから一番近いミラマー(Miramar)ビーチへ繰り出し、夜の砂浜をしばし散策した。
マンドーヴィー川がアラビア海に注ぐ合流点にあるミラマー・ビーチは、広々としているが、比較的ノーブルな(?)感じの落ち着いたビーチである。
食事を済ませたにも関わらず、ビーチ脇にあるガーデンレストラン、フード・パラダイス(Food Paradise)で、インドの歌謡曲ライブを聴きながら、シッダールタさんはまたしてもビール、「Crepe Mandovi」の幻想を引きずっていたわたしは、サーティワン・アイスなるもので代替した。

こうして、わたしたちの休日第1日目はなんとか更けてゆくのであった。

関連リンク −
2日目 悲恋の岬と、インド発展の礎

 

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