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インドをもっと知ろう!

プチ取材同行記
2006.7.19(水)

プネで現地の人とコアに交わりながら、自力で生活する日本人在住者の様子が記事として取り上げられることになり、実はわたしも取材対象とみなして頂けたことから、7月14日から2日間、日本の米系雑誌「Newsweek Japan」の取材に同行させてもらう機会に恵まれた。
プロの記者が1本の記事を書くためにどんな仕事をするのかを間近に見せてもらうことができる、またとないチャンスとなったのだ。

遠路はるばる東京からやってきたのは、穏やかで優しい雰囲気のアメリカ人記者Dさん。
わたしの母ぐらいの年齢とはいえ、プネに到着した12日には長旅の疲れをものともせず、ホテル近くのIT教育機関2社を訪問し、留学中の日本人学生や日本語教師を取材したそうだ。

「ガラスの仮面」全40数巻を三日三晩寝ずに読み切ってしまうほど、少女マンガが大好き、いま流行のマンガもよく知っていて、マンガについて熱く語るDさんと話していると、日本人のくせにマンガを読んでこなかった自分が恥ずかしくなるほど。
そんなDさんは22歳の時に初めて2ヶ月間来日し、以来日本に惚れ込み、これまでの滞在歴通算17年間、現在はジャーナリストとして活躍している。
多少のワインが入れば「やはり英語の方が(コミュニケーションに)都合が良い」と笑っていたが、インタビューは当然、全て日本語にて行われた。

たくさんの電池とカセットテープを買い込み、メモ帳と録音機を手放さないDさんを、14日は旧市街、ヒンジャワディ(Hinjawadi)ソフトウェアパーク、岡山県が出資して造った日本庭園ShimBi Labsオフィスなどへ案内した。
この岡山後楽園を模した、よく手入れの行き届いた見事な庭園に痛く感動して下さったあと、ShimBiオフィスのある眺めの良く爽やかな風の吹く丘の上をエンジョイされた。

その間Dさんは暇を見ては、話し手のペースやムードを読みながら、尋ねる質問を都度柔軟に組み立て、効果的に情報を取り出している。
こうしてひとりひとりから得た莫大な情報から、必要なところだけを拾って2,500〜3,000文字程度の記事にまとめるというから、取得した情報を最大限に使用して文字数を稼いで書くアプローチのわたしは、半人前ぶりを反省する。

15日は写真撮影に、ムンバイから小柄のやり手インド人カメラマンAさんが参加した。
PTI(インド国営報道局)通信のカメラマンだった父の代からの売れっ子らしく、ロンドンの出版社と専属契約するほかフリーでも活躍中で、インド洋の大津波や、11日に発生したムンバイのテロ現場など、普段は最前線を飛び回ってカメラを構え、アメリカのNewsweekにも何度も写真が使われたという。

そんな凄腕のカメラで、わたしなんかを撮影してもらえるなんて申し訳ないと思う暇なく、朝から夕方まで、場所を変えポーズを変え、まるでモデルのグラビアかといわんばかりの撮影会が敢行された。
途中、偶然にも市場で友人に出会った際は、立ち話の間中パパラッチ同然に横からパシャパシャと撮られ、もはや気分は芸能人であった。

誕生日にでもできないような楽しい体験満載の2日間はあっという間に過ぎ、(わたしは)今、雑誌の完成を待つばかりである。
そして、「人を取材してそれを魅力的な記事にまとめるには、記者が魅力的であることが大変重要なことだ」ということが、雑誌を手に取る前にわかっている。

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