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津波が襲った南インドで愛の芽が花開く
2005.1.17(月) AP

PORT BLAIR, India (AP) :
金の縁取りが入った赤いサリーを着た、控えめな若い花嫁の隣には、緊張した面持ちの花婿がたたずむ。

16日、ほら貝と子供たちの太鼓を合図に、津波生存者たちで混み合うアンダマン・ニコバル諸島ポートブレアの避難キャンプで、1組のカップルがめでたく結ばれた。

花嫁は18歳のカルパナ・モンダルさん、花婿は26歳のサンジャイ・ミストリーさん。
二人はあの恐ろしい津波が襲った先月26日、同諸島に浮かぶ別々の島で被災した。

カルパナさんは母親と一緒に命からがら波から逃れ、ポートブレアのキャンプにたどり着いた。

工事現場で働いていたミストリーさんは、一緒に働いていたカルパナさんの父親カルティクさんと共に船に助けられ、カルティクさんの家族探しを手伝った。

モンダル一家は数日間離れ離れだったものの、ポートブレアの避難キャンプで無事再会を果たした。
その後もミストリーさんが波にさらわれたモンダル家の後始末や、食糧・衣類などの調達など一家の雑用を手伝ううち、若い二人の間にいつしか愛が芽生えていた。

「二人が愛し合っているのを見て、結婚させてやりたいのはやまやまだったが、何もかもを失いどうしていいか困ったさ」
父親のカルティクさんは話す。

そこに、ポートブレアに基地を置く、「島民のユースクラブ」が名乗りをあげ、津波が運んできたと言っても過言でないこの若いカップルの縁組に、手を差し伸べた。

ボランティアたちは、花嫁に新しい衣服や宝石を、花婿にはサロンや上着を皆からの寄付により提供、インドの伝統に則って、花婿の家へ提供する鍋や食器などの台所用品、ダウリー(花嫁の持参金)2000ルピーも寄付によって集まった。

結婚式会場となったのは、避難キャンプに程近い学校の教室。
カルパナさんの友人や親戚たちが、着付けやメイクアップを担当、花嫁の手のひらにはメンディーが施された。

二人がそれぞれの首に花輪をかけ、津波の生存者たちは心から祝福の言葉と拍手を贈った。

「この結婚は、わたしたちに幸せな気分と新しい希望をもたらしてくれました。人々のもとにも、以前と同じ生活が少しずつ戻ってきているように感じられます。」
学校の教師で、ユースクラブの会長ヴィノド・スィンさんは語ってくれた。

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人間の強さを、改めて感じさせてくれるニュースでした。


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