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インドをもっと知ろう!

Rang De Basanti
2006.2.5(日)

意味は「Colors of Spring」、サブタイトルは、「A Generation Awaken」。
1月26日の共和国記念日にリリースされた新作映画、Rang De Basantiを観てきました(2月3日)。
久々の娯楽ということで急に決めたため、映画のテーマも何も予備知識をインプットしない状態でストーリーに臨みました。

とにかく出演スタッフたちが揃いも揃ってものすごくかっこいい & かわいくて、さらに演技もウマイ!
特にわたしは、一見超裕福な家庭の息子だが、癒着と賄賂に汚れた会社経営者の父親を憎む青年カラン(Karan)を演じたシッダールタ・ナラヤン(Siddharth Narayan)という俳優さん(写真)に恋してしまいました。

憂いを秘めた瞳、嫌味のないアジア寄りの端正な顔立ち、あ、ちょっとオヤジ(主演のアミール・カーン、41歳、なのに大学生役)はいいから、もっと彼にフォーカスしてよ!!と彼の姿ばかりをスクリーンの隅々まで目で追ってしまうほど好きになっちゃいました。
ネットで検索してみましたが、彼についての情報がなかなかない、と、どうやら南インド映画出身の俳優さんであるらしいことが分かりました。

http://siddharth0070.tripod.com/

今後の活躍に、注目していきたいと思っています。
で、女子大生ソニア(Sonia)役のソハ・アリ・カーン(Soha Ali Khan)も、すごくよかったです。
Dil Chahta HaiやParineeta、Salaam Namasteのサイフ・アリ・カーン(Saif Ali Khan)の妹で、往年の絶世美人女優シャルミラ・タゴール(Sharmila Tagore)の娘ということで、二人ともお母さんに似て鼻高いなぁ。

ストーリーは、英領時代にインドに駐屯するイギリス人将校(?)だった祖父の日記に綴られた、インド独立運動の志士バーガット・スィン(Bhagat Singh)、チャンドラシェカール・アザド(Chandrashekhar Azad) たちの強健な信念に魅せられ、ヒンディ語まで勉強したイギリス人女性スー(Sue、Alice Patten)が、彼らをテーマにしたドキュメンタリーを制作するため憧れのインドの地を踏み、デリーの大学に乗り込むというところから始まります。

そこでは現代インドの結晶とも言える6人の個性的なヤングたちとの出会いや交流を通して、押し寄せるモダン化の波に飲まれ忘れ去られつつある愛国心や、極端なヒンドゥ至上主義などの宗教問題、腐敗した政治家たちなど、インドの抱える諸問題に気付いていきます。

実はそれらこそが、この国の現代っ子たちが今こそ、真剣に戦わなければならない相手なのだと、インドを心から愛する外国人という立場から彼らに訴えるスーは、ついにかつての祖先たちの熱い血が、若者たちの心の奥底にもまだ眠ることを確認していくというものです。
「批判するだけなら、誰でもやれる。自分の祖国を、どうしたら改革できるのか」と立ち上がった若者たちは、紆余曲折の後にとんでもない方向に走り出す。。。

主演のアミール・カーン(Aamir Khan)は、昨年8月15日の独立記念日に公開された映画「Mangal Pandey」に引き続いての、パトリオティックなテーマに登場となりました。
しかし始めのシーンから前作と同じくいきなり英領時代でしかも処刑台だったため、似たようなパターンなのかなと一瞬思ってしまいました。
ストーリー展開自体は比較的単純なもので、それゆえ、わたしのようにヒンディを理解しない観客でも十分楽しめたように思います。
今回はあくまでメインの場面は現代インドと、そこで生きる普通の人々であり、スーの撮影したドキュメンタリー映像という形で、独立運動時のストーリーが時々挿入されていきました。
マハトマ・ガンディが成し遂げた「静」のインド独立運動の一方で、「動」の部分で熱い血を煮えたぎらせ戦った人々がいたこと、そしてそれがなぜ成功しなかったのか、など色々と考えさせられました。
先ほどのシッダールタ演じるカランのターバン姿が本当にしびれるほど素敵でした。
ちなみにあるウェブサイトによると、「Paint it Yellow」というタイトルで英語版も同時制作されていたようですが、途中でカットされてしまったとのトリビアもありました。

その他多くのボリウッド映画みたいに、ダンスやソングがスイスだとかニューヨーク、シドニーにいきなり飛んでエンドレスに展開されるということはほぼなく、しかも撮影場所はほぼ100%北インドのみ。

デリーの街並みやインド門の壮麗さ、アムリッツァの黄金寺院のゴージャスさ、「Pride of India」を前面に押し出した魅了される映像美の数々で、そこにA R Rehmanのインド・ウェスタンフュージョン音楽が調和していて良かったです。

かつてイギリスを揺さぶった志士たち、そして今、世界を揺さぶるソフトウェア大国、その10億人の人口のうち、半数以上を占める5億5千万人は25歳未満の若者ということからも分かる通り、未来のインドを担う彼ら全てに、映画のラストシーンみたくメッセージが伝わっていればなぁ。


プネ出身のこの俳優さんも、
なかなか良い味出してました。

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Rang De Basanti公式ウェブサイト

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シッダールタ・ナラヤンさんインタビュー

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