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 Life In India

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お見合い
- その2
- その1

その3
しばらくぶりに訪れたヴィル君の家では、花嫁を迎えるための新しい改築の真っ最中だった。

新婚夫婦の部屋となるところには、ヴィル君の身長にあわせた特大ダブルベッドが作られているところ、壁の色は青空のような色にペイントされ、床は美しく黒光りするタイルが敷き詰められている。
洋服ダンスもビルトインの新しいもの、テレビ台も特注、と、ヴィル君はひとつひとつ本当にうれしそうに説明してくれた。

婚約式の様子の写真を見せてもらったら、かわいいフィアンセが笑顔で写っている写真がいっぱい。
でも、ヴィル君と一緒に写っている写真は1枚もない。
婚約したとはいえ、まだ未婚の男女であることには変わりないのだ。

でも、ここに時代の変化が。
ヴィル君はフィアンセの携帯番号をちゃんと入手していたのだ。
毎朝、毎晩決まった時間に少しだけ話しをするのだという。
SMS(ショートメッセージ)はもちろん頻繁に交わしているのだろう。

聞くところによると、花嫁となる女の子は、毎日ヴィル君の大好きなノンヴェジ(マトン・チキン)料理の教室に通い、チャパティの特訓もしているらしい。

その2
ある吉日、いよいよヴィル君と女の子の対面の日。

インドではまだまだ普通のことだが、この日までいっさいガールフレンドなんかと縁のない生活をしてきた彼。
いったいどんな気持ちで会いに行くのだろう。

お父さんと一緒に、聖人の指定した場所に行って会った。
まあ、なんとも写真以上に美しい娘で、一目で気に入りました。

こうなると、親族ともども代わりばんこに娘に会いに行き、互いの親族は最終的な結婚式の日取りなども少しずつ話し合いを始めることになる。
ヴィル君はとってもエキサイト。

話し合いの結果、結婚式は来年の3月頃になりそうだ。
ヴィル君も女の子の家庭もリッチなので、豪華な結婚式になりそうで、とても楽しみだ。

――その3につづく

その1
お見合い結婚がまだ一般的のインドでは、そのせいかどうか、離婚率は非常に低いという。

いとこの若者ヴィル君は、由緒ある立派な家に長男として生まれ、両親、祖母と一緒に暮らす。
英語もあまり話せず、大学にも行かなかったが、親から受け継いだガソリンスタンド・レストラン等を25歳にして立派に経営する実業家。
185cmと、長身のハンサムである。

そんな彼にある朝突然訪問者がやって来た。
ヴィル君に娘を嫁がせたいと願う両親だ。
予期せぬ見合いにあせる一家。
一応メッセンジャーに予告を頼んであったらしいが、何らかの理由でうまく伝わっていなかったらしい。
そういうこともある、インド。

たいていこのタイプの見合い話には、一家が信じる聖人、スピリチュアル・グルが関わっていたりする。
グルのすすめる見合いだから、100%品質保証付。
両親、祖父母、親戚一同文句なしに賛成するのである。
その日まで全く結婚を考えていなかったヴィル君も、自信を持ってこの話に前向きに。

相手の娘さんは、コンピュータ・エンジニアで、美容師の資格も持つというインテリ、かなりいい家の出身だそう。
写真も文句なしに可愛い。
相手の性格、最終学歴、キャリア、趣味、特技などももちろん詳細に知らされ、写真を見て気に入れば、数週間後に初対面をすることになる。

――その2へつづく

 


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