マテラン（Matheran）
ムンバイ、プネ住民にとっては日帰りで行けるハイキングスポット。標高８０３メートル、深い森の緑と赤い土のコントラストが鮮やかで、歩く楽しみを増してくれる。
マテランは、カルヤン村のハジ・マラング、バドラプール丘、ナヴラー・ナヴァリ丘、くし型のチャンデーリ頂上、マヒスマール丘、ナキンド丘といったサーヤドリー丘陵地帯の主流から少し外れたところにある。
トイトレインがペブ丘からマテランのパノラマ景観を縫うようにして走っており、ペブ丘からは砦跡も観察できる。
マテランをハイキングスポットとして紹介したイギリス人が、それぞれの眺望点（View Point）に名前をつけた。
１８５０年、マレット（Mallet）というイギリス人がチョウク村を訪れた時、このすばらしい絶景の地を発見、村人とともにトレッキングをした。その時訪れたポイントは、現在ワン・スリー・ポイントと呼ばれ、ラムバーグ・ポイントと呼ばれる地点を通って下ったとされている。
それ以来マテランに魅せられこの地に家を建て、彼の友人たちを始めイギリス人が次々と訪れるようになって以来、マテランはとても有名なヒル・ステーション（高原避暑地）となっていった。
足がかりとなる駅は、ムンバイとプネの間にあるネラル（Neral）駅、トイ・トレインもここからスタートする。１９０７年に開業されたこのトイ・トレイン、２１kmの距離を約２時間かけてゆっくりとマテランを目指す。
マテランの美しさの秘密は、もしかしたら乗用車、バイクなど排気ガスを出す乗り物の乗り入れが禁止されていることから、大気汚染のない本当のクリーンな空気を堪能できることかもしれない。しかしながら、ネラル村からモントベリー・ポイントのすぐ下、ダストゥリ・ジャンクション（Dasturi Junction）までは、乗用車で行くことができる。
ダストゥリ・ジャンクションから歩くこと２５分で、マテランの小さな市街（Market）へ入る。ホテルや商店などは、ここに集まっている。マテランへ至るまでに、下記のようにいくつかの方法がある。
・ネラルからトイ・トレインで
・リトル・チョウク・ポイント（Little Chowk）までの登山
・ネラルから８kmの道路を行く
・カルジャト（Karjat）からガルバト・ポイント（Garbut）まで１３kmの登山
・ガデシュワル（Gadeshwar）湖からパンヴェル（Panvel）、ネル（Ner）、ワガチ・ワディ（Waghachi Wadi）を経由してポーキュパイン・ポイント（Porcupine）への登山
気候は年中を通して快適で、ふもとが夏季の時は気温２０−３０℃、冬季の時は１５−２５℃ぐらい。
ベストシーズンは９月から５月で、見事な滝を鑑賞できる。一方６月から８月のモンスーン期は、一日中雲で覆われ、激しい雨が降り、観光には適していないが、トレッカーの中にはこのシーズンを目指してやってくる人もいる。霧に煙る森の木々が神秘的で、雨季独特の美しさがあるのだ。
深緑の森には、２５０種の樹木があり、薬草として使えるものも発見されている。
主な景勝地
シャルロット湖（Charlotte
Lake）、パノラマ・ポイント（Panorama
Point）、サンセッ
ト・ポイント（Sunset
Point）、ルイーザ・ポイント（Louisa
Point）、チョウク・ポイ
ント（Chowk Point）、ガルバト・ポイント（Garbut
Point）、ダストゥーリ・ポイント
（Dasturi Point）。
この他にも、マテランを散策途中おのずと美しい景勝地を発見することだろう。
地元工芸品
地元の人々はその生計を観光に頼っており、バザールには手工芸品店がいくつかある。
鹿の皮製の靴やチャッパル（草履）が特産。
マテランの蜂蜜やチッキ（ナッツなどをアメで固めたもの）も有名である
設備・施設
トイ・トレインの時刻はムンバイ
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プネ間を結ぶ列車の時刻に合わせてあるが、雨季には遅れ、運休の可能性はある。
ネラルとマテランを結ぶタクシーもある。
宿泊は、予算に応じて選ぶことができる。
ＭＴＤＣのゲストハウスが、ダストゥリ・ポイントの近くに建っており、予約はムンバイ
のＭＴＤＣオフィスで受け付けている。
その他ホテルとして、クマール・プラザ（Kumar
Plaza）、マネクラル・テラス
（Maneklal Terrace）、ロイヤル（Royal）、プレムディーブ（Premdeep）、セントラル
（Central）、ウッドランド（Woodlands）などがあり、料金は７００−１５００ルピーほど、安いところで２−３００ルピーからある。
ちなみにディワドカール・ホテル（Hiwadkar's
Hotel）は食事がおいしいとのこと。
マテランは、最低でも３日間以上の滞在が望ましい。
マテラン情報 −
ベストシーズン：１年中
位置：
ネラル村からトイ・トレインで、またはダストゥリ・ポイントまで車で。
ルート：
ネラル駅からトイ・トレインで約２時間の旅がお奨めです。
宿泊：
ＭＴＤＣ、プライベートホテルあり。
食事：
食堂は豊富。
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