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アガカーン宮殿(Agakhan Palace)

プネ市街中心部から約10km離れたPune−Nagar Road沿いにあり、プネ随一の見所。
かつてのスルタン(ムガル王)、モハンマド・シャー・アガカーン(Sultan Mohammad shah Agakhan)が1892年、建築作業に伴う雇用を発生することで、飢饉に苦しみ収入を失った人々を救う目的で建てた。
その後カリム・アガカーン王子が1972年に寄付し、国立記念庭園となった。

瀟洒なこの建物には、「非暴力、不服従」でイギリスと戦った独立運動の父マハートマ・ガンディとその妻カストゥルバ(Kasturba)、ガンディの右腕を務めたデーサイ(Mahadeobhai Desai)が軟禁されていたことでも非常に有名である。

1942年に始まった対イギリス「Quit India(インドを立ち去れ)運動」は、既に制圧不可能な規模で全インドに広まっていた。
このガンディの影響力を民衆から遠ざけるための一時的な手段として、イギリスは彼とその関係者をこの宮殿内へ隔離したが、「政治犯」への待遇にしては大いなる敬意をもったものだったことが、展示されている遺品の数々を見ても想像がつく。

アーチ様式をふんだんに取り入れた上品な建物の周囲を、広々とした芝生の庭園が取り囲んでおり、のんびりと散策もできる。
総敷地面積19エーカーのうち、宮殿部分は7エーカーで、建築学的にも非常にすばらしい完成度であるとされている。

宮殿は現在、ガンディの記念館となっており、彼の筆記机、ベッド、カストゥルバのサリー、衣類、サンダル、そしてガンディのシンボルでもあり、インド国旗中央にデザインされている「チャクラ」という糸巻き機などが大切に保存されている。
インド独立運動の模様が撮影された写真も壁を飾っている。

大理石の慰霊碑は、1942年に亡くなったデーサイと、1944年にここで息を引き取ったカストゥルバを悼み、世界的に有名なインド人建築家Charles Correa氏デザインにより、後に建てられたものである。

たくさんの訪問者が絶えないこの宮殿は、インド国民の休日(National Holidays)以外は毎日開館している。

開館時間:午前9時から午後5時45分
入場料:大人5ルピー(外国人料金100ルピー)、子供2ルピー

*時間、料金については変更になる場合もあります。

 


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