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レンガ炉の子供国際会議
2004.1.31 The Times Of India

コロンビアから来たBrayan Bedoya君とプネのレンガ炉で働く児童労働者たちミニ・国際サミットが、企業家の支援を受けプネ市内で行われた。

初回はニームの木の下で、2回目は子供たちの実際に関わるレンガ炉で開かれ、スペイン語しか話せないBrayan君と、マラティ語しか話せない子供たちは、言語と文化の壁を越え、子供の権利について真剣に話し合った。

子供たちはBrayan君に、先日ムンバイで開催された世界社会フォーラム(WSF)で初めて出会い、今回自分たちの住んでいるプネに招待した。
これを受け、Brayan君は26日にプネ入りした。

Brayan君は南コロンビアのCausaという町の貧しい家庭出身だが、プネにも支部のある国際NGO団体「Terre Des Hommes」のコロンビア支部「Casa De Ninho(子供たちの家)」の支援を受けている。
今回は単身故郷ラテン・アメリカからムンバイへやってきて、WSFを通じて自分の国の子供たちの置かれている状況を世界に訴えた。

児童法についての大変深い知識をもっているBrayan君はレンガ炉の子供たちに、子供の権利について学ぶことは絶対に必要だ、とアピールした。
これらレンガ炉労働児童たちは、プネベースのNGO団体India Sponsorship Committeeにより学校に戻され、ようやく最近読み書きを覚えはじめたばかり。

Brayan君によれば、コロンビアでは貧困と失業が深刻な問題で、学校を抜け出しドラッグや暴力に走る子供たちも後を断たず、こうした子供たちが覚せい剤密輸やマフィア組織などの犯罪に手を染めていくのだという。

レンガ炉の子供たちも、「コロンビアにもスラムはあるのか?」「先生は子供を殴ったりするのか?」「両親はどんな仕事をしているのか?」といった問いのほか、「コロンビアの有名な観光地は?」「コロンビアの独立記念日やお祭りを教えて」などBrayan君に子供らしいさまざまな質問を浴びせた。

ちなみにBrayan君の夢は、将来コロンビアを導く政治家になり、その時またインドへ戻ってくることだという。

 


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