世界最大の法律事務所、ついにインドへ
2006年10月30日（月） Indo-Asian News Service

London：
法律事務所クリフォード・チャンス（Clifford Chance）が、その管理業務の多くをインドにアウトソースすることを発表し、法律業界で最大のオフショアリングとなる。

この業務アウトソーシングで同事務所は1800万ドル（950万ポンド）の経費節減を実現する。
サービスセンターはニューデリーに現在建設中で、面積4000平米の敷地に300名のスタッフを雇用する。

同事務所はいっぽうで、今回のインド業務発生によって何名の従業員が本国英国で職を失うのかという質問については明言を避けた。

米拠点、ムンバイにオフィスを置くBPO会社で、ニューデリー支店の建設を指名されたIntegreon Managed Solutionsは、同事務所の動きは「非常に重要な意味を持つ」と評する。

Integreonのジョン・クロフト（John Croft）代表取締役（グローバルセールス）は英ガーディアン紙の取材に対し、「法律事務所であること、しかも世界最大であることを考えると、大きなステップだ」と述べた。

クロフト氏は、既に業務の一部をアウトソースしているベイカー＆マッケンジー（Baker & McKenzie）などといった法律事務所もあることはあるが、クリフォード・チャンスの決断は法律業界全体をくつがえすものになったと話した。

「クリフォード・チャンスほどの名門企業が、インドに事務所を構えるほどの信用を勝ち得たことは、インドのクオリティにまたひとつ承認の証が加わったのと同じだ」とクロフト氏は言う。

「インドの成熟を語るものだ。インフラやIT、セキュリティも、5年前と比較にならないほど伸びている。」

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インドでのKPO（Knowledge Process Outsourcing）、波に乗る兆しです。