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インドをもっと知ろう! |
グジャラート発ラッパー、アメリカを揺らす
2006年10月29日(日)
Hindustan Times with Yoko Deshmukh
EDISON(NEW JERSEY):
前代未聞のグジャラティラップ!?
アメリカン・デシ(アメリカで暮らすモダンジェネレーションズのインド人たち)らが結成したバンド(2名はグジャラート出身)が、ロッキン・アンクル・サムの国に大ウェーブを起こしている。
バンド名はカーマシィ(Karmacy)。
デビューアルバム「ザ・ムーヴメント(The Movement)」とヒットナンバー「ブラッド・ブラザーズ(Brood Brothers)」で音楽業界を揺さぶっただけではない。
なんと、インド出身者バンドとしては初めて、米で超一流のヒップホップラジオステーション、「HOT 97 FM」に出演し、来年6月にはニューヨークでのライブも決定した。
フュージョン・ヒップホップグループとして、1998年に友人らで結成した。
曲の制作を始めたとき、スワップ(Swap)ことSwapnil Shahと、ニーモ(Nimo)ことNimesh Patelは、生活の風景を率直に描くグッジュー(グジャラートの)ラップを思いついた。
そこでは、祖国を離れることの心の痛みから、大金を稼ぐ夢とガンディ主義の追求までをたっぷりと歌う。
「聴いて欲しい人の言葉で歌わなきゃだめだ、そう思って、誰も思いつかなかったグジャラート語のラップをやることになったのさ。
そして、俺たちの世代が見落としがちな、親世代が味わった苦難と試練との戦いっていうの?
そういうものを経て、この土地(アメリカ)でインド人が成功を遂げたんだっていうのを知ってもらいたかったのさ」
ニーモは言う。
彼の両親は、グジャラート州の寒村出身だ。
ロスアンジェルスに拠点を置くグループは、「ブラッド・ブラザーズ」に続くヒット曲を願い、「オーデ・トゥ・ウィミン(Ode to women、仮題)」の制作中だ。
「戦う女性の苦しみを描写している。誰にも語られたことのない悲しい物語さ」アーメダバード出身の両親を持つスワップ。
インド音楽は、東海岸、西海岸を問わず、アメリカ家庭のリビング・ルームに少しずつ浸透し始めている。
インディアンレーベルをいくつか所有していることは、シックで上品な趣味だとでも言わんばかりに。
しかし、グジャラティラップのように特別なジャンルは、依然共同体のバリアを超えていない。
多くの楽曲は、ポスト9.11の人種差別や移民ビザ発給拒否、カシミール問題などの社会問題に触れている。
特にガンディの理想は、創作活動に影響を与えているという。
「先を読むバンドマンとして、俺たちはガンディの教え、『己の目指す変化をなしなさい』を信じてる。
彼の信念は全ての人類に関わっていることだと思う。」
スワップは言う。
しょっちゅうインドを訪れているというグループは、
「いつかインドでもライブをやるのが夢だ。そして母国でミュージックビデオを作りたいね」と口を揃える。
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ぱっと見アメリカンですが、よく見るとターバンを頭に巻いたメンバーがいます。
カーマシィの公式サイト
「Karmacy Music The Movement」
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