バイオ燃料の安定供給にハイダラバード企業
2005.3.26(土)
Business Times
現在インドではインディアンレイルウェイやダイムラークライスラーなどを始め、バイオディーゼルエンジンの研究が盛んに行われている一方で、燃料の原料となる植物ジャトロファ(Jatropha)の供給不足の解決と、早期安定供給による広い普及化が急がれている。
これに関し、ハイダラバードにあるバイテク企業、ナンダン・バイオマトリクス(Nandan
Biomatrix
Limited)は、広くインド国内の農業関係者を対象に、このジャトロファ生産を募っている。
同社の営業責任者ジャダヴ(C
S Jadhav)氏によれば、土壌の選択から利益還元まで、国内生産農家ネットワークをフランチャイズ化して、安定的な生産を狙っていく方針だ。
現在25軒のフランチャイズ加盟農家を既に獲得、契約作付け期間5年間のうち2年間で5万ヘクタールの土地をジャトロファ生産に当てる計画。
フランチャイズ加盟農家は、質の高い苗、肥料、種の提供が保証されるほか、技術者による定期的な農地の点検、銀行ローン、保険への加入などに便宜が図られる。
同農家へのローンはICICI銀行が、保険にはオリエンタル保険(Oriental
Insurance)がタイアップし、保険は年率1.3%での特別措置が取られている。
また収穫後の燃料抽出段階について、同社は別の部門を設立予定。
ジャトロファのポテンシャル
- 5%ジャトロファブレンドの燃料供給に、1100万ヘクタールの生産農地が必要。
- 国立油用種子・植物油用種子開発局(National
Oilseed &
Vegetable oil
Development
Board) は30%の補助金提供。
- 1ヘクタールあたりの総出資額は2万2000ルピー
- 利益還元は第3〜4年目で1ヘクタール当たり1万5000ルピー、5年目で7万5千ルピー
- ジャトロファのプラント寿命は30年。旱魃にも強い。
- 準乾燥・乾燥気候に適している。
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今後目が離せない植物ジャトロファです。
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