インドをもっと知ろう!
Kurukshetra: この週末、インド中のお茶の間はこの5歳児に釘付けだった。 北西部ハリヤナ(Haryana)州の村(Haldaheri)で21日夕方、自宅近くで遊んでいた5歳児のプリンス(Prince)くんが、工事現場に開いていた深さおよそ18メートルの穴に誤って転落、翌日午後になって近所の住民に発見された。 幸いにもかすり傷程度だったプリンスくんを救出するため、ムンバイなどから派遣された軍隊も動員し、約2日間に及ぶ大規模な救出活動が展開された そして23日午後7時半過ぎ、50時間ぶりに無事救出された。
photo from CBS News
プリンスくんの救出が難航した理由は、穴の幅が40センチと、成人男性の肩幅ではとても入らない大きさであることに加え、天候も悪かったためだ。 日曜日になり、軍隊や消防関係者が穴と平行に走っていた井戸からトンネルを掘り、兵士がようやく男の子を助け出すことに成功した。 狭い穴の中で体力の消耗が心配されていたプリンスくんの様子は、CCDカメラで随時実況中継され、お菓子やお茶、水などの食べ物や酸素などが頻繁に供給された。 またインド各地ではプリンスくんの無事を祈り、スィン首相をはじめとする国民が一体となって礼拝を行っている風景も報道された。 兵士に抱きかかえられ、白い布に包まれたプリンスくんがクレーンで井戸から引き上げられると、集まった関係者らや人々から歓声が沸き起こった。
穴の中のプリンスくん photo from NDTV
消防関係者によると、連日の降雨で穴の底は非常に不安定な状態で、さらに深みに嵌ってしまう危険性も大きかったが、プリンスくんが「すさまじい生存本能」を持ち合わせていたことが、救出活動を容易にしたという。 ちなみに穴の中で昨日6歳の誕生日を迎えたプリンスくんにとって、生涯忘れられない体験になることだろう。
********************* プリンスくん、「大きくなったら、ボク兵士さんになる!」
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