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インドをもっと知ろう!

インドの製造部門は新しいステージへ
2006年11月19日(日) Indo-Asian News Service

New Delhi:
インドの製造セクターは過去6ヶ月間、全分野に渡って平均的な成長を観測していることが、CII(Confederation of Indian Industry、インド産業同盟)が12日に発表した最新の調査報告書により明らかになった。

調査では、125分野にわたる製造業者のうち65パーセントが、過去6ヶ月間に成長を観測している。
「インド製造企業は今、『メイド・イン・インディア』製品をグローバルブランドにするため、顧客への価値付加の訴求として、継続的な設計スキルやエンジニアリングスキルの改善、製品やテクノロジーの改革をはじめ、世界中の優秀な人材を活用するために、飽くなき可能性の追及を迫られている」
報告書をまとめたCII会長の所見。

インドの利点について報告書は、以前までのコスト仲裁利益や自由化の進む経済だけでなく、能力のある労働力、設計や研究開発能力、ミドルクラスの強力な購買力などが台頭していると指摘する。

「傾向として、これまで世界のアウトソーシング先としてノウハウを培ってきたインドの製造部門は、これから設計も含めたハブとなっていくことになるだろう」
報告書では記載している。

例えば、産業ロボットのギューデル(Gudel、スイス)、自動車メーカーのBMW(ドイツ)、消費耐久財のLG(韓国)など世界的大手企業の製造設備進出が続いている。
自動車部品や製薬などは既に、安定した供給先となっている。

また、ソフトウェア関連などと異なり、世界中のあらゆる国々と広い取引が行われていることから、分野を問わない成長が見られていることが特徴でもある。

「製造セクターはGDPの貢献率30パーセントあまりを目指しているようだ」CII製造サービス部門長サリータ・ナーグパル(Sarita Nagpal)氏は分析している。

調査では、製造/設計部門へ外国からの投資が拡大していること、インドの品質に対するグローバルな認知が進んでいることが、今後ますます同セクターの成長を助けるだろうと予見している。

今年度(2006年4月〜2007年3月)、既に7月までに製造部門に集まっている投資額は5億2400万ドル(およそ540億円)に達している(2005年度は14億5100万ドル)。

「ほぼ全てのセクターでは、今後5〜10年間に、年間20パーセントあまりの成長が見込まれている。」CII報告書はまとめている。

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世界最高品質を誇る「ものづくり大国」日本との関係が、今後ますます成熟化していくことが、日本にとってもインドにとっても、良いことだと思っています。


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