
|
Home
- News from India |
インドをもっと知ろう! |
わずか3歳、驚異のマラソンボーイ
2005.9.18(日) BBC News, Bhubaneswar
コーチのダース(Das)氏は、この小さな男の子がギネス世界記録ホルダーになるかもしれないと予告する。
現在3歳6ヶ月、ブディア・スィン(Budhia Singh)くんはしばしば1日7時間、距離にして48kmを一気に走りきることができる。
ブディアくんの父親は1年前に亡くなり、母親はブバネーシュワル(オリッサ州)で皿洗いをしながら生計を立てるしかなかった。
しかし4人の子供たちを養うことができなくなり、800ルピー(およそ2000円)でブディアくんを他人に売ることとなった。
地元の柔道協会で幹部を勤め、柔道コーチでもあるダース(Biranchi Das)氏との出会いが、この悲運の小さな男の子の運命をがらりと変えた。
ダース氏がブディアくんの才能に気付くまでに、そう時間はかからなかった。 |

|
いじめっ子であるということで、しばしばこの子を叱っていたが、
「一度何かいたずらをしたことがあったので、(罰としてわたしが)戻るまで走り続けなさいと命じたことがあったんです」
ダス氏はBBCの取材に答えて語った。
「その後、別件で忙しくなってしまい、5時間後戻ってきて驚きました。この子はまだ走り続けていたんですよ!」
ブディアくんがかつて暮らしていたスラム地域の居住者協会で会長も勤めていたダス氏は、ブディアくんを買った人物に800ルピー支払い「買い戻した」。
それから、ブディアくんは厳密にカロリー計算された食事と厳しいランニングを開始、数日ごとに数キロメートルの距離を伸ばしていった。
母親のもとにいた頃にはご飯粒少々という貧しい食生活だったブディアくんだが、今では卵、ミルク、大豆、肉類など豊富な栄養を摂取している。
一日のスケジュールは毎朝5時に起きて昼の12時まで走り続け、ストレッチ体操の後食事をしてお昼寝、夕方4時に起きてまた走る。
ブディアくんも、柔道を志す若者のための寮での生活を楽しんでいる。
「ここでは心から満腹するまで食べることができるから」と言う。

|
あまりにも幼いブディアくんの話し言葉は、しばしば理解するのに容易ではない。
それでも、まだ学校へ行っていないのに、地元の言語であるオリヤー(Oriya)語の字を書くことができるようになった。
ブディアくんのコーチ、ダス氏は、ギネスブック世界記録を目指している。
この記録を塗り替えるには、一度に90km走らなければならない。 |
「すぐに達成するでしょう」ダス氏は語る。
*********************
計り知れない底力というのは、こういうことでしょうか。3歳児には辛すぎるタスクではないのかな、でもできているのだから・・・
|