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日本人が描いたヒンディ語劇
2007年3月5日(月) Sayali Ambike(ShimBi Labs)
3月5日月曜日、午後6時半から、プネ市中心部JMロードにあるバルガンダルワ(Bal gandharv)劇場で、大阪外国語大学ヒンディ語学科の学生さんが演じる「ある死神の物語」を観るチャンスがあった。
「ある死神の物語」は、日本語の原作をヒンディ語に翻訳したものだ。
今年はインドと日本の友好年とされ、様々な行事が企画されている。
このヒンディ劇もその一環のようだった。
人間を救う変わり者の死神と、1人の若い男性の喜劇だった。
列車から落ちて亡くなった男性を連れてきた死神は、生きている間に彼が犯した過ちを正す機会を与えたいと申し出た。
はじめ男性は、この機会が欲しくない(つまりこのまま死にたい)と言っていたが、死神が心を込めて男性に生きることの素晴らしさを説き、もう一度命を与えた。
この機会を活かした男性は努力して、成功を収めたというのがストーリーだった。
演劇した学生たちのヒンディ語は素晴らしかった。
また、この劇は同大学の溝上先生が翻訳し、監督なさった。
今年退官される溝上先生は、ヒンディ語で博士号を受けられている。
演劇の後、溝上先生がヒンディ語でスピーチをなさった。
インド人よりも完璧な発音と文法で、会場の人々は心底驚いていた。
先生のスピーチを聞いて、自分自身のヒンディ語を一度直さなければと考えないではいらなかった。
「ある死神の物語」はデリー、コルカタ、そしてムンバイでも上演したと溝上先生はおっしゃっていた。
プネ市でも、日本語を習っている学生たちが中心となって、彼らぐらい完璧な日本語で演劇ができるようになって欲しいと思っている。
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退官する先生に向け、主催者側メンバーが溝上先生に贈ったヒンディ語の古いフレーズが印象的でした。夫より伝え聞いたので、正確に理解できているか分かりませんが、大体このようなものでした。
「権力を極めた者は、彼の領地でのみ強さを誇示できるが、知を極めたものは、境界を越え、どこへ行っても人々の敬意を集めることができる、真に強い人間である」
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