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インドをもっと知ろう! |
次なるターゲットは製品開発
2006年11月12日(日) Hindustan Times
New Delhi:
マイクロソフト(Microsoft)がインドに置く研究開発センターでは、過去2年間だけで100件もの特許を取得している。
7日同社バイスプレジデントが発表した声明では、このことはインドが世界水準の製品開発能力に成熟してきていることを証明するものだと述べている。
シアトルでのヒンドゥスタンタイムズ紙の取材に対し、インド出身のバイスプレジデント、シバラマクリシュナン・ソマセガール(Sivaramakrishnan Somasegar)氏は、
「IDC(インド開発センター)は、過去24ヶ月間で110件の特許を取得した」と明らかにした。
マイクロソフトで最も話題の人物のひとりであるソマセガール氏。
2003年からは、世界中の開発者が利用できるようデスクトップコンピュータで稼動する、「ユビキタスWindowsプラットフォーム」で、コアエンジニアリング部分の開発マネージャーとして務めてきた。
現在は、2500名のマイクロソフト技術者、さらにこのツールやアプリケーションを利用する世界各国の開発者コミュニティと連携し、エンドユーザでも利用できるように改良するプロジェクトを率いている。
同氏によれば、1998年の同社ハイダラバードセンター設立までに、インドでの研究開発で既に130件の特許が取得されていた。
「おそらく現在のところ、インドソフトウェア産業においては(アウトソーシング受注などの)サービス分野が主流だろう。だが、今後5年で様相は変貌し、研究開発分野やイノベーションなどがその比重を大きくするだろうことは、はっきりと見えている」ソマセガール氏。
いまにも商用リリースされようとしているWindows Vista(ビスタ)は他でもない、ハイダラバードで開発されたことは有名だ。
マイクロソフト、オラクル(Oracle)、SAP、アドビ(Adobe)、グーグル(Google)など世界を代表するソフトウェア企業は、インドで先端研究開発と製品開発を行い、「安い下請け先」であったインドのイメージを変えつつあるとソマセガール氏。
2年前は500名だった先述のマイクロソフトIDCには、現在1200名のエンジニアが先端開発を行っている。
ソマセガール氏はタミル・ナードゥ州ポンディシェリ(Pondicherry)で生まれ育ち、チェンナイのGuindy Engineering Collegeで学位を取得、留学を機に渡米した。
マイクロソフトにはソフトウェアエンジニアとして、1989年に就職した。
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製品開発は資金力と市場リサーチ能力が欠かせません。しかしながら、このふたつは、間違いなく各国から請け負ってきたアウトソーシング業務のノウハウなくしては、培われこなかっただろうと思っています。
インドIT産業は、正しい方向に進むべくして、始めからレールが敷かれていたようです。
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