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インド出身の市長さん、独印文化交流に貢献
2006.6.10(土) Indo-Asian News Service
Brandenburg(ドイツ):
ベルリンの東側に位置する小都市、アルトランズベルク(Altlandsberg)の市長さんは、インド出身のラヴィンドラ・グッジューラ(Ravindra Gujjula)さん、61歳。
この町の人々は、グッジューラ市長がベルリンのホッペガルテン(Hoppegarten)競馬場で主催した象のパレードの催しを、楽しげに思い出しては語る。
インド文化を紹介し、両国の橋渡しの一環とする目的でこの催しが行われる前には、トラブルもあった。
動物愛護団体が、動物の虐待にあたるとして抗議したためだ。
しかし市長は、パレードを強行した!
結果、このイベントは4万5000人もの観客を集めた大盛況となった。
「インド文化を説明します、と言う催しを行っても、たかだか200〜300人の物好きが集まるだけでしょうよ」
グッジューラ市長は決めつける。
その後イベントはジャーナリストたちの支持をも受け、国民的行事にまでなった。
医師でもあり、ドイツ社会民主党(SPD)党員でもあるグッジューラさんがアルトランズベルクの市長に選ばれたのは、1993年のこと。
なんと、有効投票のうち80パーセントもの圧倒的な支持を集め当選したのだ。
グッジューラ市長が就任した当時、ドイツには非白人の市長は他に前例がなかった。
もちろん世界中のジャーナリストの関心を集めたことは言うまでもなく、今でも時々取材を受けるという。
現在は、外国人への二重国籍認可など、ドイツ人と外国人、双方の市民が平和的協力関係を固く結びながら生活できる社会を目指し、尽力している。
医学を志すグッジューラさんは1970年代、旧東ベルリンへ留学のため渡航した。
「当時付き合っていた私の奥さんの就職をきっかけに、アルトランズベルクに二部屋の小さなアパートを借りて住み始めたんですよ。それ以来、この町の居心地良さについ長居してしまって」
黒い瞳に黒髪、魅力的な微笑をたたえ語るこの紳士を、地元の人々でさえも外国出身だと言われるまで気付かない。
とはいえ、自らの故国を忘れたわけではない。
これまで地元の児童たちとともに、インドの農村部40世帯の収入を支えるワークショップや、アーンドラ・プラデーシュ(Andhra Pradesh)州ビジャヤワダ(Vijayawada)の女性たちに読み書き教育を行う女性センターなど、3つの支援事業を立ち上げた。
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ドイツとインドの交流は、意外に盛んなのでは、と最近常々思うところです。
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