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米国との核協議について、インドの立場
2006.1.9(月) Times News Network
New Delhi:「厳しい相互関係」に基づく前進が予想されるインド・米国間の核政策に言及し、インドのマンモハン・スィン(Manmohan Singh)首相は先月15日、ブッシュ政権に対し、米国連邦議会の承認を得るためのさらなる努力の投入を期待すると述べた。
インド上院(Rajya Sabha)での質疑の場においてスィン首相は、アメリカとの相互関係の定義づけについて直接触れることこそ拒否したものの、両国間の交渉においていくつかの「行き詰まり」があったことは否定した。
インド側がやむを得ず米国の指示通りに行動することに危機感を抱く国内の声に対し、同首相は、核関連施設や原子炉を国際的な指揮の下に置くという決定こそが「インドの決定」であると明言した。
またいかなる国であっても、他国に(その核関連政策の)強制をすることは論外のことであり、それはインドが以前から明白な言葉で多く語ってきたことだと述べている。
さらに7月に二カ国の間で合意された核政策への枠組みは、先月末に行われた両国の専門調査委員会の会合を含め、その後特に目立った進展が見られないことから、スィン首相は、
「もし米国が義務を履行しない場合、インド側にとっても、(義務の履行・不履行の選択は)自由である」と繰り返して述べた。
仮にインドが、他の核武装国家により干渉されてもなお、将来的核分裂物質生産禁止条約の重大な条項を受け入れていた場合どうなったかとの質問に対し、スィン首相は、こういった条約を推進するため、立場を同じくする国家と共に尽力しただろうと答えた。
またそれがいつ現実化するかは、現段階では明言は難しいと述べた。
政府としては以前にも、米国がインドの立場で何ら妥協を示したことがなかったと指摘、議会は今こそ、インドに対しての核規制を緩和するための法案を可決するべきであると主張している。
今回の核協議に関する勢いを維持するため、専門調査委員会の会合とは別に、米大統領の訪問が予定されている。
Translated by: Mitsuru Nakao
Edited by: Yoko Deshmukh
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昨年に引き続き今年7月に、ブッシュ大統領が再びインドを訪問する予定になっています。
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