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ダッカでユネスコ主催のダンスフェスティバル
〜抒情的・優美なマニプリダンスの魅惑的なショー〜
2007年4月7日(土) The dailystar.net

バングラデシュ、ダッカでシャドナ(Shadona、南アジア音楽や舞踊の振興センター)、ユネスコ、及びチャヤナト(Chhayanat、バングラデシュを代表する文化協会のひとつ)主催によるダンスフェスティバルが開催された。
その第二夜(3月29日)で、マニプリダンスの公演が行われた。

「マニプリ・ナルタン・マリカ(Manipuri Nartan Malika)」と題されたこの公演は、バングラデシュ・シルパカラ芸術学院(Bangladesh Shilpakala Academy)内にある国立劇場で上演された。

マニプリは、バラタナーティアム、カタック、クチプディー、オディッシーなどと並ぶ南アジア6大舞踏の一つで、マニプール(インド北東部)及びシルヘト(Sylhet、バングラデシュ)を発祥とする。
マニプリは本来、寺院に奉納する舞踊であり、その目的はスピリチュアルな体験を図ることだ。

最も気品ある優雅なダンスフォームの一つとして知られているマニプリは、曲線的な動きを強調し、激しい動きや機敏な動作、直線的なラインを排除している。
この特徴こそが、マニプリに抒情的で柔和な印象を与えている。

この儀式的な舞踏形態を現代的な領域に高めたマニプリ指導の第一人者の一人としては、ビピン・シン(Bipin Singh)氏が名高い。
先述のチャヤナトで舞踊を専攻する学生らは、同氏のスタイルを学んでいる。

1980年代初頭、マニプリダンスの代表的人物シャンティバラ・シンハ(Shantibala 
Sinha)女史がチャヤナトで指導を始め、その下でダッカにおけるマニプリダンスの基本的フォームが築かれた。
その後20年以上に渡り現在に至るまで、チャヤナトは最高の舞踏集団を持つと自負している。
現在、「チトランガダ」と呼ばれるチャヤナトの舞踊部門は、シャルミラ・バンヂョパヂャイ(Sharmila Bandyopadhyay)女史により指揮されている。
シャルミラ・バンヂョパヂャイ女史は、シャンティ バラ・シンハ女史やビピン・シン氏、同氏夫人でカラヴァティ・デヴィ(Kalavati Devi)女史に師事した、熟練した舞踏家だ。

その夜の公演は、「バサント・プラバンダ(Basant Prabandh、春の章)」によって幕開けした。
マニプリにおける「プラバンダ」は楽曲を意味し、舞踊公演の内容は、まさに春の喜びに満ち溢れた祝典のようだった。
ソニア・ラシッド(Sonia Rashid)、サミナ・ホセイン・プレマ(Samina Hossain Prema)、スデシュナ・スワヤンプラバ(Sudeshna Swayamprabha)、ワルダ・リハブ(Warda Rihab)などの優れた舞踊家が舞う舞台では、マニプリダンス・ファンに親しまれている永遠のカップル「ラーダ・クリシュナ」をテーマに含む一連の物語が綴られた。

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ASKSiddhi.com初の、インド以外の南アジアの国をテーマにしたニュースでした。カタックを習い始めてから、南アジアの様々な舞踊に興味が湧くようになりました。翻訳をして下さったKiyokaさんは、インドでオディッシーを習ってみたいと言っています。ね?Kiyokaジー。

Translated by: Kiyoka Onuki from Tokyo


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