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地方の小村からVistaに新しい機能を搭載した青年
2006.8.6(日) Hindustan Times

Chennai:
もともとナショナルプレーヤー、Dhanraj Pillaiに憧れてホッケーを志していた彼、しかし門戸はテクノロジーの世界へ開かれた。

タミル・ナードゥ州の小さな町、パラヤムコッタイ(Palayamkottai)に住む24歳の青年マヘシュ(Mahesh)さんは、マイクロソフト(Mircrosoft)が来年発売する新しいOS、Vistaに少なからぬ貢献をしている。

マヘシュさんはイメージブラウザ、イメージエディタ、ウェブブラウザ、システムツール、ディスクマネージャを一つにした「BETA2 iBRO.NET」という製品を開発、既にマイクロソフトはBETA2 iBRO.NETに特許権保護証明書を与えてVistaに導入され、ユーザーが支払う特許権使用料の一部は、マヘシュさんの収入となる。

マヘシュさんはBETA2 iBRO.NETを、マノンマニアム・スンダラナール(Manonmaniam Sundaranar)大学修士(Master of Science)過程最終年のプロジェクトとして開発、マイクロソフトが機能性向上を目的に個人開発者に開放していたVistaプラットフォームを使用した。

「Vistaの欠陥を補うだけでなく、かつてない機能をOSに追加する本格的なツールを制作した。彼の鋭い概念と手腕は、膨大な可能性と完成度を同時に持ち合わせている」
コンピューターサイエンス学部の教授を務め、マヘシュさんの開発を補助したクリシュナン(Krishnan)氏はコメントする。

例えば、PCがフリーズする原因はほとんどのケースで不明だが、BETA2 iBRO.NETはフリーズ中にその理由を画面に表示する。
さらにブロードバンド接続スピードを必要に応じて最適化したり、PCにインストールされている全てのドライバプロパティを同時に表示することができたりと、今までのOSにはなかった画期的な機能を搭載している。

「Vista発売までに、機能をさらに追加して完璧な製品に仕上げたい」
父親は既に退職したサーバントでそれほど恵まれた収入とは言えない境遇の中、一家の中では唯一大学の修士課程まで進んだマヘシュさん。

「こうした製品の開発は、トップクラスのIT企業で少なくとも10名の開発チームを結成して行われるものだ。こんな田舎の学生が、一人で、しかもたった5ヶ月で成し遂げたというのは信じられない。」
コンピューターコラムニストとして活躍するチョッカン(N Chokkan)氏は驚く。

バンガロールのIBMへ入社が決まったマヘシュさんだが、これほどの功績にもほとんど動ぜず、両親と、修士への進学を勧めてくれた高校の恩師への感謝を忘れない。

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IITではなく無名の大学で、これほどの発想を持つ優秀な学生は山ほどいます。インドITはアウトソーシングの時代から製品開発へと、変化を遂げていく時が来ています。


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