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インドをもっと知ろう!

カタック・ダイアリーF
2007年4月1日(日)

インドの住宅事情についての記事を書くため、勤め先の会社のボス(大家族で大邸宅に在住)に無理を言って、午前10時半に訪問させてもらう予定になっていたので、10時に切り上げて帰ることになってしまった。
コーチのシュリカラさんは、帰ろうとするわたしを咎めるような目で見た(ありがとうございます。。)。
本日はシャマ・バテ先生も見えていて、「週2回来たら、もっと上手になるわよ」とおっしゃった。
「来週からはガンバリます」と言ったはよいけれど、さあて約束が守れるかな。

この教室では、いつも最後の30分でおさらいのレッスンをするので、一番のハイライトをこの日は逃してしまったことになる。
カタック仲間のAさんがあとで教えてくれたところによれば、「12時まで残って、シニアダンサーさんたちの素晴らしいダンス練習を見学したよ。いつもは踊らないシャマ・バテ先生も、少し手の動きなどを見せてくれた」ということで、わたしも見たかったなぁ。

まだまだ教えてもらっていることはわずかだけれど、カタックには本当に魅せられてしまった。
実は、他の人の動きをちゃっかり見ながら、習っていない動きでも自宅で軽く自主練習をしている。

先週忘れて帰ったメモは、ちゃんと見つかった。
次からは気をつけようっと。

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カタック・ダイアリーE
2007年3月25日(日)

猛烈に忙しい週だったが、性格的に「こんなことぐらいで休んでしまうと、続けることが難しくなる」ことを分かっているので、はりきって参加した。

本日は特に目立って新しいことは習わなかったが、コーチのシルパさんのウォーミングアップ練習を少し垣間見る機会があり、彼女のピタリと揃った何とも言えない素晴らしい動きに魅入った。

実はレッスン前日にもうひとつのインド古典舞踊、バラタナッティヤムを取材する機会があったため、カタックとの違いを実感してとりわけ面白く感じた。
カタックは直線的で激しく、言ってみれば男性的な動き、バラタナッティヤムは曲線的で穏やかな、極めて女性的な動きが多い。
どちらかと言えば、わたしにはカタックの方が性にあっているように思えるが、いつかある程度自信がついたら、両方習ってみたい気もする。
(バラタナッティヤムのレポートは、来週早々公開予定)

わたしと同じくらいの時期に入った女性で、現在日本語を勉強中という○○さんと少し話す。
○○さんは、「カタックと日本語、両方学べる〜」と喜んでいたが、こちらこそインドに居ながらにして、日本語でカタックを習える日も近いかもと期待が高まる。
それにしても、紹介してくれ一緒に習い始めたAさんを含め、この小さな教室にすら日本語を話せる人が2名もいることにかなり驚く。
やっぱりプネは日本語の街なんだと実感。

自宅に戻って気づいたが、いつも持参していたメモ帳とペンを、教室に置き忘れて帰ってきてしまった。
カタックの大切なポイントなどを記入してもらっていたから、次回行った時に無事だったらいいな。

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カタック・ダイアリーD
2007年3月18日(日) 月謝の日

今週は月末に向け、ほぼ3日に1回のペースできつい納期が迫っており、本当はカタックに行こうかどうしようか少し迷った。
だが月曜日がグディ・パドワ(ヒンドゥ教徒の新年)で休日となっていたことに賭け、参加することにした。

今のわたしにとっては、カタック教室にいることが唯一の「安らぎの時」になっている。
自分で望んで始めたこととはいえ、レッスンがこんなに楽しくなるとは、当初の期待をはるかに上回るものとなった。
教室を紹介してくれたアムルタさんや、いつもにこやかに教えてくれるコーチの方々のおかげに他ならず、心から感謝している。

先々週から課題となっていた「チョウ・グン」。
「コツ」だと思っていた半腰体勢は、背筋と手足を真っ直ぐに伸ばすポーズが基本のカタックの世界ではやはりタブーであったようだ。
でも、せめて足の運びを2週間多少の自主練習をしていたおかげで、今週はなんとかクリアでき、ようやく次のステップへ進むことができた。

いくつかの新しい手の動きとともに、カタックダンスの立ち居振る舞いとも言える動きを習った。
しかしこれを習うことで、自分の身体のバランスがいかに取れていないかを実感した。

両足のかかとを揃えて45度に開く。
タイルの床だと便利なのだが、この動きは横方向に真っ直ぐな線を引いて目安にすると練習しやすい。
@「ター」で右足を右方向肩幅分踏み出す。体重は右足に移動する。この時、踏み込んだ右足もかかとを中心に45度開いた状態となっていること。グングルの音が立たないようにそっと踏む。
A「テー・イー」で左足を肩幅分踏み出す。体重は左足に移動する。以下Aと同様。
B「タツ」で右足のつま先を地面に叩き、グングルの音を立てる。この時、右ひざと左ひざ裏を付けた状態になっていること。右足と左足は、こぶし2個分程度開いていること。
C「ワン・ツー」の「ツー」の時に右足のかかとを地面につけ、体重も右足に戻す。
D「アー」でくるりと身体を180度回転させ、かつ左足を肩幅分踏み出す。以下A、Bと同様。
E「テー・イー」で右足を肩幅分踏み出す。以下A、Bと同様。
F「タツ」で左足のつま先を地面に叩き、グングルの音を立てる。以下Cと同様。
G「ワン・ツー」の「ツー」の時に左足のかかとを地面につけ、左足に体重を移動しつつくるりと正面(この場合右側)に向き直り、@のポーズに戻っていること。

一連の動きは全て真っ直ぐ1本の線の上でなされなければならないのが、かなり難しい。
再び1週間、自宅での自主練習に励むことにする。

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カタック・ダイアリーC
2007年3月11日(日)

先週、大きな壁となって立ちはだかった「チョウ・グン」。
この1週間、自宅や職場のお手洗いなどで暇さえあれば練習した成果が実るかどうか。

みんなと合わせた時には何とかクリアできてホッとしたものの、コーチのシルパさんに「かかとが浮いているよ」とダメ出しされたので、2時間「チョウ・グン」を徹底的に訓練した。
さらに足を床に叩きつける音は、まだ出せていない。

本日は初めて「グングル」(鈴)を足に着けてみたが、ずしりと意外に重みがあるものだ。
ちなみにわたしは夫の妹から譲り受けたグングルを片足30個ずつ着けているが、本来であれば片足に100個着けることになっているようで、これで彼女たちの細い脚の秘密が分かった!?
また、200個のグングルが奏でる音響効果は、ひとかたならない。

この教室では、初級も中級も上級も、みな同じ場所で練習する。
そのため、すぐ目の前で上級者たちの素晴らしいフォームを鑑賞しながら、「自分も早くあんな風になりたい」とモチベーションも上がる。
特に今日は、夕方に小さな発表会があるようで、普段コーチをしてくれるシルパさんや○○さんも、暇を見ては練習に励んでいた。
小さい頃から10数年続けているという彼女たちは、旋回や足さばき、手の動き、全ての動作が見事にピタっと決まっている。
人間の表現できる美というのは測り知れず、ただただ感嘆の溜め息が漏れるばかりである。

さらにこの後、シャマ・バテ先生自らが指導されている場面を見学させてもらったが、先生の温厚なお人柄も、ダンスに関しては全く例外であり、場面場面で極めて厳しい檄が飛んでいたのは言うまでもない。

みんなよりも遅れを取っていることを自認しつつも、グングルの音を聞きながら「エク・ドー・ティン・チャール、パーンチ・チェー・サート・アート、ノー・ダハ・アクラ・バーラ、テーラ・チョーラ・パンダラ・ソーラ(ヒンディ語で1から16まで)」と唱えステップを踏むだけで、今は至福の時だ。

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カタック・ダイアリーB
2007年3月3日(土) お雛祭り&ホーリー

メモ帳持参でレッスンに参加。

コーチの説明によると、カタックのビートは16分割で1回転とみなし、これを4つの部分に分けてリズムを構成する。
「トゥクダ」と呼ばれる「タール(ティーンタール、口唱リズム)」を習い、これは先週の「ダハー・ディン」「ディン・ダハー」に続けて唱える。
今回は指の形は特に変化させず、手拍子だけである。

「ダハー・ディン」「ディン・ダハー」の最後の「ダハー」に代えて@から始まり、
@「ター」A「テー・イー」B「タツ」C「ワン・ツー(1、2)」
D「アー」E「テー・イー」F「タツ」G「ワン・ツー(1、2)」
H「テー・イー」I「ワン・ツー(1、2)」J「テー・イー」K「ワン・ツー(1、2)」
L「テー」M「イー」N「タツ」O「タツ」
最後はP「ター」で締める。

次に、カタックの最も美しい部分である、優美な腕の動きの基本を学ぶ。
@背筋を伸ばし、肩の力を抜いて左右の肘から下を胸の高さで真っ直ぐ水平に向かい合わせる。この時、右手と左手はくっつき過ぎても、離れ過ぎてもいけない。指はぴんとまっすぐ、親指と人差し指だけ曲げた状態にする。この指の形を「○○」(調査中)と呼ぶ。
A手の平を自分の方に向けた状態で、右肘を前方、胸よりやや上に上げる。親指以外の全指は真っ直ぐにする。この指の形は、「パターカ」(蝶という意味)と呼ぶ。目は手の平を見ていること。
B手の平を返す。
C返した手の平を胸の高さに下げる。
D肘を水平に戻し、手を「○○」(調査中)に戻す(人差し指を曲げる)。手の平を見ていた目を、前方に戻す。
EAと同じフォームで左肘を上げる。
FBと同じ。
GCと同じ。
HDと同じ。

最も基本的な足の動きである「エク・グン」(1ウン、2ウンの最もスローな2拍子のステップ)、「グ・グン(調査中)」(4拍子の軽快なステップ)までは、先週練習した。
本日は、かなり速い8拍子の「チョウ・グン」に挑戦するが、早速壁にぶつかった。

リズミカルに踏もうと心がけると、ますます4ステップ目でないところで同じ足を2回(時には3回とか4回)踏んでしまったりと、どうしてもリズムが狂う。
頭の中では、「姿勢をまっすぐに」とか「足で地面をもっと強く叩く」とか、コーチに言われた様々な指示が飛び交っているものの、足の動きそのものに相当な集中力が要るために、他のことを考えるとすぐに失敗する。
「シャウ・グン(調査中)」は16回を4回転で1セットのようだが、全て完璧に踏み終えるのは至難の業であり、練習が必要だと痛感した。
周囲の上級練習者たちを見ていると、ステップを激しく踏む部分は、姿勢はまっすぐのままやや中腰気味になっているので、早速試してみると、少しだけうまくいった。

2時間のレッスン終了後は、かなり喉が渇き、また腰から背中にかけてと足全体に、程よい疲労感が残った。

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カタック・ダイアリーA
2007年2月24日(日)

今週から、ようやくカタックの基本を習い始める。
日曜日の教室は午前8時半から。
休日早朝のティラク・ロードは、昼間の喧騒がウソのように穏やかだ。

本日は、「エク・グン」、「グ・グン(調査中)」という最も基本的な足の動きと、「タール」といって、友人の説明曰く「カタック言語」を唱えながら練習する指の動きを習った。

まずは足のかかとをつけて軽くV字に開き、右足から地面を蹴るような要領で「1(右)、2(左)、3(右)、4(左)」とステップを踏んだら、再び「4」と同じ足(左足)から「5(左)、6(右)、7(左)、8(右)」と踏み、再び「8」と同じ足(右足)から「9(右)、10(左)、11(右)、12(左)」と16までをワンセットとして2セット分、ステップを踏む。
手はコサックダンスっぽく前で組んだ状態にしておく。

最もスローなリズムは「エク・グン」と言って、「1ウン、2ウン...」と一呼吸置きながら踏み出す、いわゆる2拍子だが、これも慣れないとつい「4」の後に反対側の足を踏み出してしまったりと、なかなか集中力が要る。
このステップに慣れたら、次は「グ・グン(調査中)」の実践、すなわち「ウン」なしの4拍子で「1、2、3、4...」とリズミカルに踏んでいく。
さらに慣れてくると、上述「1」で2回分踏む8拍子となり、これは来週練習することになりそうだ。

次は、「ボル」という「カタック言語」を唱えながら指の動きを変化させる練習。
教えてくれたコーチの説明によれば、カタックの世界における時間の単位は「◇◇(調査中)」と呼ばれる16進数となっていて、全ての動きがそのリズムを基本に形成されると言う。

@「ダハー・ディン」で右手を上にした状態で両手を上下に握り、A「ディン・ダハー」で右薬指を左手のひらに押し当て、B「ダハー・ディン」でまた両手を上下に握り、C「ディン・ダハー」で右中指を左手のひらに押し当て、D「ダハー・ディン」で右薬指と親指を付け、E「ディン・ダハー」で右小指と親指を付け、F「ダハー・ディン」で両手を再び上下に握り、G「ディン・ダハー」で右小指を左手のひらに押し当て、最後に「ダハー」で両手を上下に握って1セット。

不思議なことに、本日実践した練習は基本中の基本で、そんなに大した動きはしていないのにも関わらず、汗ばんでいたのは、緊張のせいもあったのだろうか。
またコーチの許可を得て、来週はメモ帳持参で参加することとする。

ともかく、入門2日目は無事に終了したのであった。

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カタック・ダイアリー@
2007年2月18日(日)

2005年頃から密かに温めてきた願いがようやく叶い、インドの伝統舞踊カタック(Kathak)を習い始めることになった。

実はカタックのことは、現状何も知らない。
広いインドには、バラタナッティヤム(Bharatnatyam)、オディッシー(Odissy)、カタカリ(Katakali)等様々な伝統舞踊があるが、なぜか周囲に薦められるのはカタックが多かった。

まず、激しい動きが特徴のカタックは「最も運動になりそう」だ。
それから、カタックには非常に厳しい秩序があり、ゆえに集中力を高める効果があるそうだ。
また、伝統打楽器タブラーにも興味があったため、タブラーに合わせて踊るカタックに魅力を感じてもいた(他の舞踊にもタブラーが入るのかもしれないが)。
せっかく当地に住む機会に恵まれ、3年も経つのに、何一つ他人に語れることをしてこなかったことに少々危機感を覚えていたわたしにとっては、十分過ぎるほどの動機である。

そういった経緯で、職場の同僚に紹介してもらったシャマ・バテ(Shama Bhate)先生の門を叩くに至った。
習い事をするのは、高校生の頃まで続けていたエレクトーンとピアノを辞めてしまって以来で、12年ぶりということになる。

シャマ・バテ先生はプネ市内で長年ダンスを教えていらっしゃるばかりか、折に触れ海外遠征などにも出掛けているという、筋金入りのベテランだ。
見込みがないということになれば破門されてしまうかもしれない。
しかし始めると決めたからには、せめてある程度身に付くまでは、続けたいと思っている。

これから、このカタック教室での模様を、少しずつレポートする。
まだ通い始めたばかりで下っ端の身分であるからして、カメラを持ち込みバシャバシャと撮影するのは、やはりためらわれ、しばらくは文字だけのお付き合いとさせて頂く。

2月17日土曜日 初めてのクラス

入学金200ルピー、月謝400ルピーを支払う。

ティラク(Tilak)ロードのエスピーカレッジ(S. P. College)程近くにある小さな教室「NadRoop」では週2回、土曜日と日曜日それぞれ2時間ほどのレッスンを行っている。
そもそも月謝の相場を知らないが、シャマ・バテ先生ほどの方に習うのに、この金額は安過ぎはしないだろうか。
個人的事情で、通うのは週1回にさせてもらうにしても、「見込みがなければ破門」の文字がまたしても頭をよぎる。
まあその時は、カタックに伴奏するタブラーを習うことにでもしよう。

この日は、体調が優れなかったことと、カタックそのものを知らないために、まずは見学のみ。
生徒さんの数はおよそ25〜30人ぐらいだろうか、先生は後半に来ることになっているらしく、年長のダンサーらしき人たちがレッスンを行っていたが、それにしても2時間はあっという間だった。

教室内はいくつかのパートに自然に分かれている感じで、足の動き、指先の動き、腕の動きとバラバラに練習しているところもあれば、全身で動いている一団もいる。
小さい子も綺麗に踊っているし、年長の女性たちの舞は実に優雅。

指先や手足の表現が非常に重要であり、時にクルクル回転したりするカタックは、バレエに近いと言えるかと思う。
いかに手足が激しく動こうとも、上半身は一定の姿勢を保てるのが一流だろう。

1時間が過ぎた頃、一人の男性が入ってきた。
カタックは女性のみのはずなので、怪訝に思い観察していると、地元の人がよくバイクに乗る時に斜め掛けしている、安っぽいショルダータイプのボストンバッグのなかから、おもむろに何かを取り出した。
タブラーだった。

本物を間近で見るのは初めてなので、いきなりのことに興奮して見ていると、その人はわたしのすぐ横にあぐらをかき、早速、独特のリズムを叩き始めた。
タカタカタカ、ポォ〜ン、ポォ〜ン、タカタカ。。。その調べの美しいこと!
カタックを踊る人たちの表情も、一段と映える。

ああ、こんなに美しい世界がインドにはあったのだな、と改めて発見した。
まるで他人事のようだが、この奥深い未知の世界を体現することが、果たしてわたしなぞにできるのかどうか。
恐ろしさ半分、期待半分である。
続きは、また来週。

<参考資料 シャマ・バテさんについて>
Dance - Shama Bhate(リンク先 Punecitymag.com)


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